ゴキブリ

最近、我が家ではアリが頻繁に出る。

シロアリではない事が唯一の救いだが、数十匹と出現して親が騒いでいた。

我が家は前々から、外から虫が来ることが多かった。

その中でも群を抜いて多かったのがゴキブリである。何故か解らないのだが、野良ゴキブリどもが結構な確率で乱入してくるのだ。

もともと、居たのではないかとの指摘もあると思うが今の家に引っ越してきたのが去年の5月である。そのときは、いなかった。床板をはがし壁を破壊し壁紙を破り捨ててもゴキブリどころか虫の死骸すら出てこない立派な建物だ。そして、数ヶ月たってもその存在は確認できなかった。

しかし、あるとき3cmはあろうかと思われるランカーサイズのゴキブリを廊下で発見。

これには、心臓が止まるかと思うくらい驚かされた。

別に虫が怖いとか、なよなよした理由からではない。家にいないと思っていたゴキブリがいた事に驚いたのだ。しかもランカーサイズだ。

前の家は、それはよくゴキブリが出た。心の準備が不必要なほどゴキブリに慣れてしまうほど沢山出た。ゴキブリによって電子レンジが壊されたほどである。ゴキブリほいほいも2〜3個いつも置いてあった。もちろん、いつも大盛況だった。しかし、そんなゴキブリ屋敷だったわが家もランカーサイズは殆ど見なかった。

しかし、目の前にいるのはランカーサイズのゴキブリ。何故か家の主かと思わせるほどの威圧感をもち自分を威嚇。こちらは、何ヶ月ぶりかで見るゴキブリのため動揺を隠せない。これがまだ子ゴキブリなら我が黄金の右手で瞬殺なのだが、流石にランカーサイズは触りたくない。

ランカーゴキブリはこっちの考えを知ってか知らずか、ただ触角をウニュウニュ動かしているだけである。頭にランプがついた。いわゆる、「ピカ。」である。もしくは「イヒ。」である。殺虫剤が確か部屋にあること思い出したのだ。一刻も早くそれを取りに行かないければならない。だが、ここで重大な問題があった。殺虫剤がある部屋というのは、一階の居間である。今自分がいる場所は自分の部屋の扉の前である。廊下と呼ぶ事も恥ずかしいような小さな廊下。3歩進めばすぐに下の階段がある。しかし、ランカーゴキブリはそんな階段の前で仁王伏せ。

そろ〜りそろ〜り、ナメクジをおもわせるかの勢動いてみたもののヤツの触角がピタっと止まる。もちろん、こちらもピタッと止まる。右から進んでも左から進んでも上や下から行っても結果は同じ。どうやら、ハンター×ハンターで言う「円」を発動させているらしい。

もう、どうしようもない。

長い間にらみ合いが続いてたように思われたが、実際は1分位だったようだ。

弟が帰ってきた。しめた、殺虫剤を持ってきてもらおうっと思い声をかけようとした瞬間。凄い勢いで弟が階段を駆け上がってくるそれに驚いたゴキブリが暴れまくり、しまいに空を飛びやがる。自分は自分で、暴れているゴキブリを見て大慌て、飛んでいるゴキブリをみて軽く恐慌状態になるしまつ。右足の小指を柱の角にぶつけ爪がわれたり手の指をドアに挟んだりと踏んだり蹴ったり。弟は弟で、ゴキブリを見て大焦り。階段からこけそうになっていた。

結局は、弟が下から殺虫剤をもってきてゴキブリに照射。ゴキブリが苦しがっている所は見るに耐えないので殺虫剤の缶(裏が半円形へっこんでいたの)で蓋をしました。ものの数十秒で天に召されたようです。その後は部屋に常備してあるティッシュペイパーで包んで、トイレに流しました。いわゆる、水葬形式で。

それからというもの、いたるところにやつらは現れます。トイレや風呂はもちろんオーソドックスにキッチンなどにも出ます。この前は靴の中にいたらしく気がつかずにふみつぶしてしまいました。そのどれもこれもが、ランカーサイズ。

何所から来るのかは解りませんが、ランカーサイズのまま生まれてくるわけが無いとは思いますし、子ゴキブリが一度としてみつかっていません。まさか新種の生物のわけも無いと思います。以上の事から、外からやってくると思われます。まあ、そんな事が解ってもどうしようも出来ないので放置なのですけどね。

今度、何所からくるか調べてみたいと思います。

その前に、今更ながら殺虫剤っと一緒にゴキブリホイホイを買おうと思います。

捕まえたらペットにしたいと思います。

いや、ペットは嘘です。