先日、部屋を片付ていたときに気がついたのですが、最近買っても読んでない本が結構あります。
探してみる、何だかんだで10冊以上出てきました。しかも、全部長編もの。
溜まった原因は、後で読もう後で読もうっと言う後回し作戦と最近長編を読む気力がなくなってきた事と面白い短編のシリーズがあった事だと思います。

僕はもともと、ライトノベルの本を読み始めたのがもとで今も本を読んでいるのです。私見ですが、ライトノベルのいい所は殆どの作品がサクサク読めてしまう所にあると思います。それが原因かどうかは解りませんが、サクサクと読める作品はとても好きです。なので、最初の頃(専門学校1年)はライトノベルを抜くと短編の筒井康隆とか椎名誠とかばかり読んでました。でもそのうち、それでは物足りなくなってきた。他の人がどうか解りませんが、結果長編に手を出しました。

初めて自主的に読んだ長編(ライトノベルを抜いて)は、恩田陸の「六番目の小夜子」だったと思います。
この本は、NHKでドラマ化された作品です。
当時見ていた僕は、かなりはまっていましたね。主に物語面白かったですが、役者の雰囲気や台詞の言い回しなどいろんな所が好きでした。
本になっていると知ったのは、それから結構経ってからでした。知った当時は、本にあまり興味の無いライトノベル専門の、根暗な高校生1年生だったのであまり興味も無く買いませんでした。作者が誰であるかさえ知りませんでした。

専門学校を二年生になるかならないか、3月か4月かどちらかは覚えていませんがその頃が始めて長編を読んだ頃です。こう思い出してみると、周りの友人知人は僕よりかなり早くから本を読んでいました。計算してみると僕は読書暦は3年くらいです。ライトノベルをあわせれば8年くらいになりますが、前半5年より後半3年の方が明らかに多く本を読んでます。
本の面白さにもうちょっと早く気がついていれば良かったと思います。本を読んでない時期が、もったいないかなと思いつつも自主的に読み始めたのがこの時期だからしょうがないです。無理矢理に本を読みなさいなどと言われたら、多分いまでも読んで無かったかもしれない。それに比べれば、格段に幸せなのだろうと思います。

上で言った本「六番目の小夜子」は、何回か読み返しているので話の内容などは覚えていますが、最初に感じた感動などはもう覚えていません。それはちょっと寂しいです。
でも、この本を火蓋に色々な本を読みました。色々と言っても、たいして冊数は読めませんでした。
カフカの「城」や「変身」(短編)を読んだのもこの時期でした。銀河英雄伝説も時期的にこのあたりに読みました。この時期は、長編だけではなく短編も読んだりライトノベルも読んでいましたが、本の読む幅が広がった気がします。

社会人になったころからが、一番本を読んだ気がします。
僕の好きな乙一筒井康隆恩田陸も、去年の5〜6月頃に本格的に読み始めました。
僕は図書館などで借りるのはいいんですが、期限内に本を読むことが苦手なんで殆ど買ってしまいます。それが原因で、貧乏専門時代は忙しいのもあってあまり読めませんでした。
だから、社会人になったら爆発したのかもしれません。少なくとも去年買った本は新・古を含めて100冊以上は小説を買っています。それでも、みんなには比べればたいした事は無いよう気がします。

しかし、上で言ったように最近ちょっと長編が読めなくなっています。
仕事の疲れも本の読む気を阻害している一つでしょうが、本を読むのが面倒になってきているんです。読むとしても短編ばかりです。
短編のようなサクサク進む本は、読み手を飽きさせないけれど長編は前振りが長くなってしまいます。その分、物語に厚みがでたり物語のあちこちに複線を張りラストが短編に比べのにならないくらい盛り上がります。しかし、長編は短編集に比べ読むにはある程度のまとまった時間と集中力が必要な為どうしても気軽に読み辛いものがあります。

時間などは作ろうと思えば作れます。
しかし,気力がでません。
…どうしたものでしょうか。
待っていればその内、読みたくなって来るのでしょうか。

…仕方ないので、昔読んで面白かった本を読んでみようと思います。